ぱぐもんのOCD日記

強迫症(強迫性障害)と生きる30代女性のいろいろ

強迫症を知る週間2020:国際強迫症財団のライブストリーム

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2020年のOCD Awareness Week(強迫症を知る週間)も、終盤ですね。

今朝は週末なのに、トイレに行きたくて朝4時半に目が覚めてしまいました。でも、トイレに行くのにも色んな強迫行為があって大変なので、そのまま起きることに・・・本当はもっとゆっくり寝ていたかった(泣)

でもそんな時に、YouTubeで、IOCDF(国際強迫症財団)ナショナルアンバサダーのEthanとPeace of Mind Foundation創始者のLiz(2人とも強迫症当事者)が、東海岸時間の12時からライブストリームをすることを知って、観ることに(OCDのせいで早起きして、OCDに関するライブストリームを観るという皮肉な感じ笑)

全部は観られませんでしたが、面白いことを色々話していたので、一部を共有したいと思います。

ちなみに、もし興味がある方は、IOCDFのYouTubeに動画として残っているので、そこでも観ることができます。

youtu.be

最初は2人で話していましたが、少ししてLizは抜けました。ライブは途中から質問形式(おそらくFacebookか何かで質問を募集したのかな)になりました。

 

質問:企業にも、OCDのことをもっと知って欲しいです。職場には、自分のOCDのことを言うべきでしょうか。

  • 企業に理解を求めることはとても大事。
  • 職場には、伝えた方が良いと思ったら、伝えたら良い。OCDの人は、モラル的にも「きちんと伝えないと」と真面目な人が多い。告白しないとという義務感から、秘密を隠しているように思ってしまいがちだけど、そう思う必要もない。症状のレベルは人それぞれだから、「自分の症状が、仕事に影響するか?」と考えて、必要だと思ったら伝えよう。
  • これは、デートと似ている。1番最初のデートで「いつOCDのことを相手に伝えよう?」と、そわそわする人もいると思う。"Oh by the way, I have OCD and sometimes it gets bad."(ところで、私には強迫症という病気があって、たまに症状がひどくなる時もあるんだよね)みたいに言わないといけないプレッシャーを感じる人も多いんじゃないかな。でも、これも自分の症状が日々の生活にどれくらい影響しているかで考えたらいいんじゃない?
  • なぜなら、"OCD doesn't define who you are."(強迫症が、あなたという人間を定義するものではない)から。

 

質問:OCDを知ってもらうために、私たちに出来ることは何ですか。

  • あなたのストーリーを共有すること。
  • 自分の症状のこと、自分に何が起こっているのか、上手く説明できなくても大丈夫。発信するだけで、十分に勇気のある行動。
  • 他の当事者に、"You are not alone!"(あなたは1人じゃないよ!)と伝えること。

 

質問:OCDからRecover(ここで使われているRecoverは、完治に近い回復みたいな意味でした)することはできるのでしょうか。

  • Recovery(回復)というより、MaintenanceとManagementという意味の方がしっくりくる。
  • OCDとの付き合いは、自分では上手くやっているつもりであっても、時に調子が悪い日があったり、アップとダウンがあって当たり前。でも、強迫観念が頭に浮かぶからと言って、物事の判断ができなくなったりする訳じゃない。強迫観念があっても、調子の良い日だってある。
  • だから、僕(Ethan)にとって、週に1-2回調子が悪い日があっても、それは"Awesome Week"(素晴らしい週、口語的に言うと超調子の良い週!という感じ)だし、数日くらい調子が悪い月があっても、それは"Awesome Month"(超調子の良い月)だよ。僕のOCDとの付き合い方は、「調子の悪い日よりも良い日があれば良い」って感じかな。
  • OCDは、今の時点では慢性的な病気だけど、効果的な治療法があるのは素晴らしいことだよ。今こうやってライブを見てくれている人みんなに言えることだけど、症状をメンテナンス/マネージメントできるレベルまで持っていくことができるってことを忘れないで。OCDが、あなたの生活に毎日のように影響を与える必要はないんだから。
  • たまに、しばらく調子が良い日が続いて、ある日また症状が出てくると、"Omg it's back!"(また症状が戻ってきたなんて!泣)って言う人がいるけど、"Yes, because you have OCD."(それはそうだよ、だってあなたには強迫症があるんだから)
  • OCDとの付き合い方は、糖尿病の治療と似ているんじゃないかな。糖尿病患者が、健康的な食生活を心がけたり、適度な運動を続けると、調子が良くなる。OCDも同じで、上手く付き合っていけば、調子の良い方向に持っていけるよ。でも、ちょっと調子が悪い日があっても、それを「再発」したと思っちゃいけないよ。OCDとの付き合い方は、全てがプロセスだから。
  • サポートを求めることは、全く恥ずかしいことじゃない。もし職場や学校で助けが必要だったら、相談することが大事。

いかがでしたか?全部は載せられませんでしたが、少しでも多くの人に、このライブストリームの内容をシェアできたらいいなと思いました。

今年のOCD Awareness Weekは終わってしまいますが、この週間に限らず、もっと世間にOCDのことを知ってもらえるように動いていけたらいいな。