ぱぐもんのOCD日記

強迫症(強迫性障害)と生きる30代女性のいろいろ

治療を受け始めて1番嬉しかったこと

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OCDの治療を受け始めて、強迫行為が減って少しずつ生活が楽になったりと、色々なメリットを体感しているけど、昨日「治療を受けていて本当に良かった」と思ったことがあった。

それは、ハグができるようになったこと。

今はコロナの影響で、握手やハグをすることは減ったけど、ハワイではとにかくハグをする機会が多い。

今までも「しないといけない時」はハグをしていたけど、自ら率先してすることはなかった。ハグをしてみても、心配しながらだったり、後から「自分の汚さを移してしまったんじゃないか」と不安になっていた。

「あ〜本当は今ハグしたいのに、なんでできないんだろう。きっと冷たい人間って思われてるだろうな・・・」と罪悪感になることもよくあった。本当はしたいのに出来ないって、とても辛い。

最近、私の勤める会社で大規模な人員削減があった。会社全体で、およそ1700人が影響を受けた。

そんな中、昨日お店で買い物をしていると、遠くから私の名前を呼ぶ声が。一緒に働いていた男の子だった。

「久しぶりだね〜」と話していると、彼の表情は一転。その1700人に含まれていた。

目に涙を浮かべる彼に、なんて声をかければ良いか分からず、ただ "I'm so sorry to hear that..."しか言えず。でもそんな時、自然と彼にハグすることができた。

思えば、私が仕事で嫌なことがあった時、彼も"Let me give you a hug!"と言って、私にハグしてくれた。その時はまだハグされるのも簡単ではなかったけど、嬉しかったのを覚えている。

辛い時、悲しい時、寂しい時、人の温もりを感じられると、安心することがある。時に、言葉よりもスキンシップや身体的な繋がりの方が、救われることがあったりもする。

健常者にとっては、握手やハグは全然難しいことじゃないと思うけど、長年人に触れるのが怖かった私にとって、自らの意志でハグができるようになったのは本当に嬉しかった。

自分のことでいっぱいいっぱいだろうに、その彼は"It was nice working with you"と言ってくれた。

今年の3月頃までは普通に一緒に働いていて、こんなことになるとは全く想像していなかった。

最近、会う人とか行動がすごく限られているから、自分の周りで起きていることしか気にしないで生きていたけど、コロナが与えている影響を身をもって感じた。

私もいつまで今の会社で働くか分からないけど、お別れしなきゃいけなくなった元同僚の分、がんばって働きたい。