ぱぐもんのOCD日記

強迫症(強迫性障害)と生きる30代女性のいろいろ

恥 (Shame) について考えさせられたこと

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みなさんは、「恥ずかしい」と思っていることってありますか。

私は最近、「恥」(ここではShameと書きますね)というものについて向き合う機会があり、自分には色々と「恥ずかしい」と思っていることがあるんだなと気づきました。

そして、私の大好きなYouTuberが紹介していたのをきっかけに、"The Gifts of Imperfection"という本を昨年から読み始めて(いつも寝る前に読んでいると眠くなって寝ちゃうパターンで、なかなか進まないのですが・・・苦笑)、この本にもShameについて色々と書かれているので、自分の覚書としても、少し紹介しますね。

著者のブレネー・ブラウン氏は、勇気・恥・共感などについて研究をされている方みたいです。

ちなみに、この本のサブタイトルが "Let go of who you think you are supposed to be and embrace who you are"(自分はこうあるべきだという考えから解放されて、ありのままの自分を受け入れる)で、すごく好きです。ここでは"embrace"を「受け入れる」と訳しましたが、「愛する=love」とか「大切にする=cherish」という言葉の方がしっくりくるのかな。

最近よく思いますが、英語→日本語(逆もだけど)に訳すのって、本当に難しいです。なので、以下も本を基に、自分なりに訳した感じなので、分かりづらかったらすみません(^^;)

  • Shameは全ての人が持っている(経験する)感情。Shameを感じるというのは、人間であるということ。
  • 誰もがShameについて話すのを恐れている。だけど、Shameについて話さなければ話さないほど、Shameは支配力を増す(人生に影響してくる)。
  • Shameは猛烈に辛い感情や経験で、根底にあるものは「自分は愛されない(受け入れてもらえない)んじゃないか」という恐れや不安。
  • 私たちは、他人に真実(自分がどんな人間で、どこから来て、何を信じて、どれだけ苦しんでいるかなど)を話したら、自分のことを受け入れてもらえないんじゃないかと恐れている。自分の苦しみに向き合うのは誰にとっても難しいことで、表向きには「全て上手くいっている」ように見せようと頑張り、自分のことを打ち明けられない。だから、Shameは「完璧主義者」を好み、私たちを沈黙にさせる。
  • 「自分のことを話したら、人を失望させたり、期待を裏切ってしまうんじゃないか」という怖さの他に、「1つのこと(話)で、自分がどんな人間なのかを決めつけられてしまうのではないか」という怖さもある。
  • 誰もが持つShameだが、Good Newsは、私たちには "Shame Resilience"(Shameから回復する・立ち直る力)があるということ。Shame Resilienceとは、自らの経験からShameを認識し、Shameと共に前向きに歩み、「勇気 (courage)」「思いやり (compassion)」「繋がり (connection) 」を成長させていくこと。ここで理解しておく必要があるのは、Shameについて話さなければ話さないほど、Shameが増えていくということ。
  • Shameは「秘密にすること (secrecy)」「沈黙 (silience)」「判断すること (judgement)」の3つによって力を増していく。何か恥ずかしいと思うことが起こって、それを自分の内に仕舞い込んでおくと、そのShameは大きくなって、自分を消費させていく。
  • Shameは人間同士の間に起こるものだけど、人間同士で癒されていくものでもある。Shameは話されることで、力(パワー)を失っていく。

まだまだ本は続きますので(いつ読み終わるんだろうか・・・)、また共有できると良いのですが、私が読んだのはここまでです。

カウンセリングを受けるようになってから、過去の経験からの「恥」について、自分の中に封じ込めていたことに気づきました。

OCDのこともそうですが、私は今までほとんどの人に自分の悩みや苦しんでいることを言えずにいました。自分が苦しんでいるのに、そんな自分の心の声を無視して「自分でどうにかしないと」とか「○○が出来ないのは、自分がいけないんだ」と自分を責め、自分を追い込んで、それで苦しみが増えて、また人に言えなくて、助けを求められなくて・・・そんな悪循環になっていたと思います。

長年こうやって生きてきた感じなので、すぐにこのパターンを変えるのは難しいかもしれませんが、本のサブタイトルにもあったように、少しずつ「ありのままの自分を受け入れる」ことが出来るようになったらいいなぁと思います。