ぱぐもんのOCD日記

強迫症(強迫性障害)と生きる30代女性のいろいろ

靴に触るエクスポージャー

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この前アップした、ランドリールームと洗車エリアの動画を観てくださった方、ありがとうございます!

livingwithocd.hatenablog.com

今回は、ランニングシューズに触るというエクスポージャーをしてみました

とにかく靴全般が苦手な私。

アメリカでは外出時に靴を脱ぐ機会ってあまりないのですが、日本でお座敷のレストランや温泉に行く時など、靴を脱がないといけない時は、いつも行く前からそわそわしてしまいます。

空港のTSA(セキュリティー)もすごく苦手。

靴を履いたままで良い時もありますが、私がよく利用するハワイやメインランドの空港は、ほぼ靴を脱がないといけないTSAです。

靴に触った後、手を洗わないといけない衝動に駆られるのですが、空港のトイレで手を洗うのも難しく(慣れていないシンクで手を洗うのが怖いから)、売店でペットボトルの水を買って、それで手を洗い流します。このペットボトルを買うのも一苦労で、予めTSAの前にクレジットカードをお財布から出しておいて、靴を触っていない「綺麗な」手でしか、ペットボトルもカードも触ることができません。

空港で売られているペットボトルの水は1本$2-5くらいするので、地味にお金もかかってしまいます。こんな手をちょっと水で流すだけのために、毎回買わないといけないのは辛かったです。

でも、靴に触るエクスポージャーを始めてから、靴に対しての恐怖は減ってきました。まだ「汚いんじゃないか」と思うこともありますが、触れるようになったのは大きな進歩です。

【エクスポージャーの内容】
このランニングシューズは、私がよく走っていた時(過去形・・・笑)に履いていた靴です。私が走っていたエリアは動物(特にヤギとマングース)が多くて、彼らのフンもよく見かけます。
走っている時も、避けたり気をつけてはいましたが、知らない間に踏んでいたこともあったと思います。「踏んじゃったんじゃないか?」と思って、確認したこともありましたが、走っている時ってペースを乱したくないので、それどころじゃなかったりします。
 

youtu.be

  • まずは靴の表から触る。いつ履いたかもわからない靴下が入ったままでした(笑)不潔恐怖があっても、私は綺麗好きという感じではないです。むしろ、汚いのに触ったり動かすのが怖くて、掃除ができないことがあり、かえって普通より汚いのかもしれません(苦笑)
  • 靴の表面はまだ触ることができても、「底はさすがに無理・・・」って思っていました。未だに底に触るのは苦手ですが、やっと1本指以外でも触れるようになってきました。
私は今の治療を始めるまで、「強迫行為を我慢することが大事」だと思っていました。でも、今お世話になっている先生に、「暴露をしていく(苦手なものにあえて直面していく)ことで、強迫行為が減っていく」と教わり、最近このことが分かってきました。OCDの治療をしていく上で、この正しい知識は本当に大切だと実感しています。
 
この靴に触るエクスポージャーの例で言うと・・・
  • エクスポージャー→自分が苦手だと思っている靴に積極的に触る。(日常生活で靴に触るような場面が来るまで待つのではなく、自分から触りに行く)
  • 結果→「靴に触っても大丈夫」と学習したため、今まで靴に触ることによって起こっていた強迫行為(=靴に触った後に手を洗う)が無くなる。
この仕組みが、実際にエクスポージャーをすることによって、身をもって理解できるようになったのが嬉しいです。
靴を触れるようになっただけでも生活が楽になったので、もう少し怖くなくなるまで、このエクスポージャーを続けていきたいと思います。