【Part 2】Moral Scrupulosityとは:Black and Whiteの考え方
先日「Moral Scrupulosity」の動画内容を紹介しましたが、Vol.2があったので、今日は続きをシェアしたいと思います。
Vol.1では「Moral Scrupulosity」とは何かがメインで話されていましたが、Vol.2では色々な質問に答える形になっています。Vol.1はこちらから!
私もこのMoral Scrupulosityがあるのですが、特に今回は自分に当てはまることが沢山取り上げられていました。
※このブログで書いているOCD関連の記事は、私が読んだり聞いたりした情報を基に当事者としてまとめているだけなので、詳しいことは専門家の先生にお尋ねくださいね。
強迫観念と強迫行為の例
- 「何か間違ったことをしなかったか?」「何か誤解を招くような言い方をしなかったか?」→Mental Reviewをして行動や発言を思い返す
- 「そんなに悪い言い方はしなかったかもしれないけど、もっと良く出来たかもしれない」→Self-Punishment(自分を責める)
- 「このパーティーにいる全ての人のことを気にかけないといけない。自分はみんなをHappyにする責任がある」→パーティーに行かない
- 「そんな意図はなかったけど、自分の発言は失礼だったのではないか」「相手の気分を害したかもしれない」→「さっきはごめんなさい」などとメッセージを送る(受け取った相手は、何のことか分からなかったりする)
※自分にとって大切な人にほど、強迫観念が出てくる場合がある(これは、実際に私もそうなので、よく分かります)
「自分は悪い人間だ」という考え
"This person is good." "This person is bad."という"Black and White"の考え方が特徴
- "Good Person"(良い人間)と"Bad Person"(悪い人間)という白黒な考え方→実際には、"People who do many bad things"(悪いことを沢山する人) "People who do a few bad things"(悪いことを少しする人)などと、「良い」「悪い」の区別でなくて良いことを学ぶ。
- たとえ自分のことを"Bad Person"と思う人がいても、それで良い。→それが自分の残りの人生に影響することは、ほとんどないだろう。
Moral ScrupulosityとThought-Action Fusion(思考と行為の混同)
- A thought is as bad as an action. Thinking about something is just as bad as doing it.「悪い考えが思い浮かぶのは、実際に行為をすることと同じことだ」
- We can be punished for "thought crimes".「思考の罪によって、罰せられる」
Thought-Action Fusionの2タイプ
1. Probability Type
"If I have this thought too many times, it will become an action"→特定の思考を何回も考えて(頭に浮かんで)しまったら、それは実際の行為と同じことだ。
- "I need to make sure I don't have this thought too many times because it would be wrong to allow this action to happen."「それが現実に起こらないように、その思考が何度も頭に浮かばないようにしないといけない」と思う。
- 上記を実行しようとしても、出来ない→「またその思考が浮かんでしまった・・・」と"Guilt"(罪悪感)になる。
2. Morality Type
"Having of the thought is the bad action."→その思考を持つこと自体が悪い行為。
- 例えば、"I'm a bad person because I thought it would be funny to kick a person on the street. I didn't do anything but I had the thought."「路上で人を蹴ったら面白そうと考えてしまった私は、悪い人間だ。何もしていないけど、そのことを考えたこと自体が悪い」と思う。
- 「自分は悪いことをしてしまった・・・」と"Shame"(恥)になる。
Moral Scrupulosityなのか?High Sensitivityなのか?区別したい
Does that really matter? (区別する必要があるか?)
- 「私はOCDだから○○をしているのか?」「これはOCDじゃなくて、High Sensitivityなのか?」と"Figure Out"(解明)させたくなるのがOCD
- 例えば、「気分を害したか分からないけど、その相手に謝る必要があるか?これはMoral Scrupulosityなのか、それとも自分が相手の気持ちに対してSensitiveになっているだけか?」と区別したくなる。
○○をするべきか分からない時
- "What is the purpose?"(それをする目的は何?)→"Is it to get certain?" or "Is there some other function?"(確実性を手に入れるため?それとも他に目的がある?)
- ○○をして確かめないと気が狂いそう、○○していない自分が想像つかない→不確実性に耐えられない、OCDの可能性。